■食べ物のごほうびでマナーを教える
「ありがとう」と心から感情をこめて言える人は少ないものです。 夕飯を作ってもらったり、車に来せてもらったり、ゴミを出してもらった
時に、十分にお礼を言える人は少ないです。 これと同じように、犬が いいことをしたのを十分に感謝できる人も少ないのです。
例えば犬用トイレでおしっこやうんちをした時、犬用の噛むおもちゃを噛んでいる時、オイデと言われてちゃんと来た時、静かに横になっている時です。
多くの人は自意識が強くて恥ずかしいのか、子犬に感謝しているこ とが伝わるような表現ができません。 つまり大はしゃぎで感謝の気持ち を伝えることができないのです。 お悔やみの言葉でも言うようにしんみ
りほめてしまう人までいます。
ところが、どんなに引っ込み思案な飼い主にも、とんでもなく注意力 散漫の飼い主にも、食べ物をごほうびに使うというすばらしいテクニッ
クは簡単にマスターできます。
また犬も食べ物をごほうびに使う方法 には大賛成です。 食べ物のごほうびは、言ったとおりにしてくれてあり がとう、と犬に伝えるための私たちなりの手段なわけですが、トレー
ニングに食べ物を使うことにはまだ別の理由があります。

食べ物は、トレーニングのごほうびとして魔法のような効果があります。
ほとんどの子犬は、私たちが何をして欲しがっているかを理解できさ えすれば、喜んで私たちの望み通りにします。 そこでごほうびを使うと、 私たちの指示の意味をどんな方法より早く犬に教えることができま
す。 言い換えると、トレーニングの大部分は、犬にとって外国語であ る「日本語」を教えることで成り立っています。
犬に行動させるため に、私たちの言葉を教えているわけです。
他に使えるごほうびとしては、キュッキュッと音が鳴るおもちゃ・テニ スボール・噛むオモチヤ・フリスビー・指を鳴らす、などがありますが、ほとんどの犬にとっては食べ物が一番効果的ですし、初心者ト
レーナーにとっても食べ物が一番使いやすいでしょう。
食べ物のごほうびを使えば、オイデ・オスワリ・フセをほんの数分で、 犬に指一本触れずに簡単に教えられます。 同じように食べ物のごほうび
で教えられることは、ついてきてツケ、オイデをしてからどこかにイキ ナサイ(部屋に入りなさい/出なさい、2階に/1階に行きなさい、車 の後部席/助手席に乗りなさい、クレートに入りなさい/出なさい、ソ
ファやベッドに乗りなさい/降りなさい)などです。
またオスワリ・フ セ・タテ・ロールオーバー・チンチン・オジギ・サガレ・マワレ・トベ など、ほとんどどんな姿勢でもとらせることができるでしょう。
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