■ごほうびは何にしますか?
さて、イヌに何かさせようという時にはごほうびとして何を使い、希望 通りにできたごほうびとしては何を与えますか?
食べ物です、それも
すばらしい食べ物。 食欲をそそるおいしいものをちょっと一口、です。
なぜ食べ物を使うのでしょう。 正解は、食べ物は効果があるからです。
それもすぐに効くからです。
ごほうびとして食べ物を使えば、トレーニングの初期の段階 でイヌに私たちが何をしてほしいかを教え、それをイヌがしたがるよう
にしつけることができます。 子イヌにして欲しいことを教えるには、「言葉での要求」と、食べ物 をごほうびに使った「特定の手の動き(ハンドシグナル)」を組み合わせます。
子イヌが言葉での要求やハンドシグナルの意味を理解したら、食
べ物のごほうびはもう必要ありません。 どんな練習の場合でも6〜10回も 繰り返したら、ごほうびを完全に使わないようにします。 新しく学んだ言葉の要求やハンドシグナルがごほうびとしての効果をもつようになり、イ
ヌは私たちがして欲しいことをできるようになるのです。

食べ物をごほうびに使う方法は、トレーニングを始めた頃や気が散る
ものがない環境では特に効果的です。 この方法だと、人も子イヌもうま くトレーニングをスタートできて、すぐに効果も出ます。
それでも、こ
の食べ物のごほうびは、最初にイヌが正しい反応をした時から徐々にな くしていきます。 具体的に言うと、子イヌがもっとたくさんの要求に応え られるようになって初めて、ごほうびを与えるようにするのです。 それと
同時に、トレーニングが進むにつれて、ごほうびに使うものを食べ物から もっと意味のあることに変えていきます。
例えば、ほめ言葉・愛情表現・ おもちゃ・ゲーム・何らかのアクティビティーといったものです。 そうし
て最終的にごほうびは必要がなくなります。
あなたのイヌは、もはや自分 がそうしたくて、あなたの言うとおりにするようになっているからです。
ある意味ではイヌの個々の反応自体が、イヌにとってごほうびになっているわけです。
これは子どもがしゃべったり、歩いたり、本を読んだ
り、踊ったり、スキーをしたりできるようになっていくのとなんら変わ りはありません。
つまり、個々の活動をすること自体が楽しいために自 己強化となり、その活動ができることがイヌにとって十分なごほうびと
して働くようになるわけです。
食べ物のごほうびは、子イヌのしつけの多くの側面で魔法の ような効果を発揮します。特にトレーニングや行動 の修正、さらには気質トレーニング(つまり怖がりのイヌや攻撃的なイ
ヌに自信をつけさせるトレーニング)においてその効果は抜群です。
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