■ごほうびトレーニング・・・効果がある
ごほうびトレーニングには、効率がよい・効果が
ある・簡単・効き目がある・楽しい ・便利という6つの効用があります。 ごほうびトレーニングの技術を使えば、イヌの行動を修正したり罰を与 えたりするよりもずっと簡単に、また時間もかからずに、イヌは確実に
反応するようになります。
■効果がある どんなドッグトレーニングのテクニックであれ、効果がないと単なる
時間のムダに終わってしまいます。 この点においては、罰を与えるしつけは、家庭犬のしつけにはあまり 効果が期待できません。
人は家庭という環境でどうしても一貫性のある
行動がとれないため、罰を与えるしつけのテクニックはうまく使いこな せないのです。
イヌのしつけの本の多くは、しつけを成功させる極意として、首尾一
貫ということを強調していますが、修正と罰を使って強制的に家庭のル ールや礼儀作法を教えこもうとするならば、確かにこれは欠かせません。
なぜなら罰を与えるしつけで効果をあげるためには、イヌが何か悪いこ
とをしたらそのたびにいちいち必ず罰を与えなければならないからです。
 しかし、そんなことは手間がかかるばかりではなく、実質ほとんどの
家庭では不可能です。人は単純に100%の時間、100%首尾一貫していられる存在ではないのです。
確かに短時間なら集中していられるでしょ うが、常にというわけにはいきません。たとえ限られた時間だけ集中し
ようと精一杯努力したところで、注意力が散漫になるのもよくあること です。
罰を与えるしつけがうまくいくという神話は、もとをたどれば科学的
な研究に由来しています。 動物の学習理論は、何百万匹もの実験用ラッ トやハトを使った、文字通り何千例もの実験をもとに発展してきました。
そして多くの実験動物は罰を使って効果的にトレーニングされていまし
た(単純明白な罰、嫌悪条件付け、回避学習などによって)。 とい うのも研究室での実験の場合、動物の行動は電気や機械のセンサーで監 視されており、罰(通常は電気ショック)はオートマチックで与えられ
るか、コンピューター制御されているからです。
罰を与えるしつけは研究室ではすばらしい成果をあげますが、そうい う場所で動物たちを訓練しているのは、疲れ知らずで首尾一貫している
コンピューターなのです。
ところが人が動物をしつけたり、人が人に教 える場合はこうはいきませんから、罰を与えるしつけは効果がないので す。
効果がないトレーニング法なんて笑うしかありません。
さらに罰を与えるしつけは、途方もない労力がかかり現実にはうまく 機能しないばかりか、もう1つ大きな欠点があります。
悪いことをした
ときに1度でも罰をまぬがれれば、「勝手なことをしても罰を受けずに すむ時もあるのだ」と学習してしまうことです。
これは多くの問題の原 因となります。 例えば飼い主がいない時に起こる問題や、飼い主がいて
も何かで手がふさがっているような時の問題、そばにいてもイヌに気を 配れない時の問題です。
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