犬のしつけ・しつ犬
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■犬の習性と本能
犬は、私たちの祖先がオオカミの優れた性能を利用するために馴らし始め、用途に合わせて繁殖を繰り返し現在にいたっています。
そんな犬には不思議な行動がいくつかあります。
犬の行動を知ることは、飼い主にとってとても大切なことです。 オオカミの本能と習性 かわいい子犬もオオカミの本能を受け継いでいます。

私たちとの日常生活でも、その本能や習性にならって対応しています。
私たちも犬の本能や習性を理解しなければ、適切な対応がとれません。
その中でも「順位制度」がもとになる権勢本能には毅然として取り組まないと、多くの問題行動を生むことになります。

本能の分類 犬の本能は、以下のように分類することができます。

狩猟本能:栄養補給・捜索・追跡・持来
繁殖本能:生殖
運動本能:遊戯
防衛本能:自衛・防衛
社会的本能:群棲・権勢・服従・警戒・闘争・帰家


しつけに役立つ社会的本能と狩猟本能
●群棲本能(社会的本能)
犬は遠い昔から群れをつくって生きてきました。
群れをつくることで狩猟を成功させ、他の外敵から身を守ってきたのです。
群れの中で仕事を分担することにより、食事のときも余裕が生まれ、安全を確保できました。

そのために、犬は孤独になると「分離不安」になります。
人がいないあいだに家具を傷つけたり、吠え続けるといった問題行動がその表れです。

●権勢本能(社会的本能)
群れをなる動物は統制をとるためにリーダーを選び、タテ型の順位制度をつくります。
遊んでいる最中にも、遊びの相手の強弱で自分の力を計り、順位を知ろうとします。
たえず相手が弱い行動をとると、犬は自分の優位な立場に置こうとします。
犬を愛するあまり犬のいいなりになっていると、犬は行動を自分への「売り込み行動」と思い、その人を見下した行動に出ます。

●狩猟本能
犬には、見げる獲物を追って攻撃する習性があります。
自分を走って追い越していく人に咬みつこうとしたり、自転車に吠えながら向かっていくのは、この習性の表れです。

●防衛本能
犬は鼻にしわを寄せてうなり、さらに犬歯をむき出しにして相手に不快感を表します。
すべてを戦いで解決しようとすると、自分も被害を受けることがわかっているからです。
戦わずに相手を制止したいと願うのです。 とくに肉食である動物の争いは激しいので、臆病な犬ほど頻繁に威嚇します。 現在も見られる本能による行動

●吠える&マーキング
多くの動物は、特定の地域を縄張りにしています。
犬の場合は通常、家の敷地近辺を縄張りにします。
これは、防衛本能によるところが大きいです。

縄張り内では支配性をもち、縄張り付近に侵入するものに吠えかかり、その存在を仲間に知らせようとします。
犬たちは縄張りの境界付近に自分のオシツコをかけて自分の存在を知らせ、縄張りへの侵入を防ごうとします。
これらのことから、番犬としての能力が強すぎる犬は、サークル内に入れて生活圏を小さくし、サークル内は安全であることを強く印象づければ無駄吠えを防ぐことができます。
習性
 
●地面に転がり体ににおいをつける
これは腐敗した糞をつけることで自分のにおいを隠そうとする行動です。
とくに秋から冬にかけて匂いづけをする犬が多いです。
変装といったほうがよいでしょうか。
臆病で繊細な性格の犬ほど、行なう傾向が強いようです。

●じゃれて手をかむ
子犬のときにほかの犬や人の手をかんでじゃれつくのは、遊びに誘いたい意思表示です。
ほかの犬を強くかむと、反撃されるなどして叱られて相手にされなくなるので自然にかまなくなります。
ただし、生後50日前後で親元を離れた子犬は、かむ強さを含めて相手に対する配慮を学ぶ時間がありません。
そのため、甘がみが優位性を示す行動になることが増えました。
飼い主が子犬に対して優位を示さなければ、子犬はますます増長して強くかむようになります。

●マウント
犬がマウントをするとすべで性行動と考える人が多いですが、一般には支配的行動とされます。
犬同士が遊んでいる中で、上下の関係ができてくると強い犬は弱い犬の上に乗り、優位の誇示行動をとります。

飼い主にマウントするのは、その人がボスとして絶対的な立場にないことから起こる問題行動です。
生後8か月を過ぎて、自我が表われると治すのが大変です。
早い時期にしっかりと順位をつくりましょう。

●穴を掘る
オオカミはあまった餌を埋めて後日の分としていました。穴を掘るのは、その習性のなごりです。
前脚で穴を掘り、鼻先で土をかぷせる行動は現代の犬にも強く受け継がれています。
犬の独占欲からも起こる習性ですから、現代の犬たちは遊び道具にも同じ行動をとります。

●寝そべる前にクルクル回る
これは、寝床を踏みならして平らにしているつもりなのです。
飼い主がどんなにきれいにタオルなどをしいても、この行動をとらないと落ち着かないのです。




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